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臨済会は東京都内の臨済宗寺院約100ヶ寺より構成されている任意団体で、昭和24年の秋に設立された。戦後の混乱が残る東京において、臨済禅の布教伝道を第一の活動として昭和25年『法光』誌を発刊し、以後年4回発行を続け、令和3年秋彼岸号で288号を迎える。年間40万部を発行している。会務の報告・布教資料の提供を目的とした『臨済会報』も発刊され、現在に至る。
また年1回「禅をきく講演会」および「禅をならう集い」を開催。臨済宗各派管長猊下や専門道場の老大師を講師にお迎えし、深い禅の教えを拝聴する機会としている。
現在は台東区上野に所在する大徳寺派宋雲院を事務局とし、宗内僧侶の研修の場も多く設けている。
難しいと捉われがちな禅の教えを、優しい言葉で深く掘り下げる布教伝道を目指し活動している。

sirase

臨済禅とは
釈尊が説いた教えを達磨大師が中国に伝え、時代が下って布教が進むと禅宗が体系化された。やがていくつかの禅宗の教えが日本に伝わるが、なかでも臨済禅は日本文化の精神的な背景となり、京や鎌倉を中心に大きな発展を遂げ、茶道や武道にも大きな影響を与えた。
私たちは思うようにいかない人生を身勝手に判断するために後悔や不安を抱く。そうした苦しみから脱し、自由闊達に生きる教えが臨済禅だ。身勝手に判断することなく、ものごとをありのままに受け入れて分け隔てなく他のものに手を差し伸べることができる「仏心」を、生きとし生けるものはみな生まれながらに具えていると禅では説き、「仏心」が必ずや自らにあると信じ、坐禅・作務や普段の生活を通して見出していく仏法が臨済禅の教え。
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